フランスのファッション・ハウスで、1952年の立ち上げから現在まで高いステイタスをほこっている「ジバンシィ」。創始者のユベール・ド・ジバンシィはクチュリエで、卓越したカッティング技術と、デザインの未来を見るフィロソフィーを持ち合わせておりました。着やすくてシンプルなクチュール・ドレスやブラウスなどは、現代のモードにも影響を与えました。こちらは、そんなジバンシィのフレグランス・ラインから、1996年に発売されたレディス香水です。香りもさることながら、ボトル・デザインの良さも相まって、海外で大ヒットした作品です。日本でもロング・セラーをつづけております。ネーミングの「オルガンザ」は、一般的には「オーガンザ」と読まれる、織物の種類の名前です。薄くて少し透けるような素材で、基本的にはオーガンジーとおなじニュアンスですが、生地がことなります。ドレスやスカート、ワンピースなどに用いられます。そんな名前の付いたこの作品は、豪華なフローラル・オリエンタルの香調がベース。グラマラスでリッチなフェミニンを際立たせる、大人の一品にしあがっております。ベルガモット、ナツメグ、アフリカン・オレンジ・ブロッサム、ガーデニア、グリーン・ノートなどが、エレガントでラグジュアリーなフローラル・スパイシーを香り立たせるトップから、ハニーサックル、チュベローズ、ジャスミン、イリス、ウォルナット、ピオニーなどが、メロウで深みのあるフローラル・スウィートをただよわせるミドルへ。ラストはバニラ、アンバー、ガイアック・ウッド、シダーウッドなどが、コクのあるバニリック・ウッディーの甘さをたたえて、気品高いグラマラス・セダクションをアピールしてくれそうです。調香は、おなじジバンシィの「ヴェリー・イレジスティブル」やブルガリの「ジャスミン・ノワール」、フェラガモの「インカント・ブルーム」なども手がけている、マエストラのソフィー・ラベ。プロデュースは「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」です。濃密なフローラル・オリエンタルで、バニラやホワイト・フローラルの香りに、ナツメグのスパイシーなトーンがよく似合う印象です。ボトルはセルジュ・マンソーのデザインです。30ml 定価: 9,350円